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[ロサンゼルス 8日 ロイター] - 米俳優組合(SAG─AFTRA)は8日、賃上げなどを巡りハリウッドのスタジオ側と暫定合意に達したと発表した。これを受け、全米脚本家組合(WGA)に続き、約4カ月にわたったストライキが終結に向かうことになる。
組合側の声明によると、ストは9日午前0時に正式に終了する。組合理事会は9日に合意について協議し、その後に詳細を発表するという。
暫定合意された3年間の新契約には、最低給与の引き上げのほか、ストリーミング関連の新たなボーナスも含まれ、総額10億ドルを超えるという。また、人工知能(AI)によって生成された画像の不正使用への対策も提供される。
16万人の映画・テレビ俳優などで組織されるSAG─AFTRAは、7月14日からストを続けてきた。
SAG─AFTRA会長の俳優フラン・ドレシャー氏は「われわれは成し遂げた。10億ドルを超えるディールだ」とインスタグラムに投稿した。
ネットフリックスやウォルト・ディズニーなどの製作スタジオを代表する全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)は、合意が「新しい枠組み」を象徴するものとし、組合に契約に基づく史上最大の利益をもたらすと述べた。