Ritsuko Shimizu
[東京 15日 ロイター] - 第一生命ホールディングスが2024年度に平均7%の賃上げを実施する方針であることが分かった。事情に詳しい関係筋が15日明らかにした。国内5万人の従業員を対象に株式報酬制度も導入する。今後、労働組合との協議を経て、正式に決定する。
4月に導入する株式報酬制度では、営業職も含めた国内約5万人に対して一律1人当たり50株(10日時点の株価で約15万円)を交付。25年度以降は、毎年1人当たり25株を交付予定としている。社員が自社株を保有することで、企業価値向上への意識を高める狙いがある。これにより、24年度の人件費は約80億円増加する見通し。
また、経営幹部層に対しては、業績条件を達成した場合に株式を給付する制度も併せて導入する。
このほか、営業職の給与制度の改定や人事施策、定期昇給と合わせて、平均7%の賃上げを目指す。23年度はベアを含めて平均5%の賃上げを実施している。