(内容を追加しました。) [2日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16351.38(+293.03) 前営業日終値 16058.35(‐469.68)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4749.98(+113.87) 前営業日終値 4636.11(‐140.40)
S&P総合500種 .SPX 終値 1948.86(+35.01) 前営業日終値 1913.85(‐58.33)
2日の米国株式市場は反発。激しい値動きのなか、投資家は中国経済の減速や、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期をめぐる世界的な市場の混乱の影響を見極めようとしていた。
ダウ工業株30種 .DJI は293.03ドル(1.82%)高の1万6351.38ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は113.87ポイント(2.46%)高の4749.98。 S&P総合500種 .SPX は35.01ポイント(1.83%)高の1948.86。
米株式市場はこの2週間、値動きが極めて激しい展開が続いている。ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「きょうの相場は回復と言えない。市場に見られるのは相場の変動であり、不安心理であり、方向感の欠如だ」と指摘。「現在から10月まではこうした展開が多くなり、変動が大きくなるだろう」と述べた。 セクター別では、S&P主要10業種の全指数がプラスとなった。S&Pハイテク株指数 .SPLRCT は2.6%上昇。アップル AAPL.O が4.29%高、マイクロソフト MSFT は3.68%値上がりし、両銘柄がハイテク株指数を押し上げた。
プエルトリコ電力公社(PREPA)が主要債権者グループと債務再編について合意に達したことを受け、銀行や金融保証会社(モノライン)の株価が上昇。OFGバンコープ OFG.N は19.59%急騰。ファースト・バンコープ FBP.N は9.81%上げた。 画像処理用半導体を手掛けるアンバレラ AMBA.O は8.51%安。同社の第3・四半期の売上高見通しは投資家の期待を裏切る内容だった。 アンバレラの主要顧客であるウエアラブルカメラ製造のゴープロ GPRO.O は5.52%安。レイモンド・ジェームズは、アンバレラの業績見通しから判断すると、ゴープロは年内に新製品を投入しない公算が大きいと分析した。
米連邦準備理事会(FRB)は地区連銀経済報告(ベージュブック)で、一部の職種で賃金の若干の上昇が見られるほど米労働市場は引き締まっているとの認識を示した。一方、企業からは中国経済の減速による影響が出ているとの指摘もあった。 米労働市場の需給引き締まりと中国の経済成長をめぐる懸念は、FRBが9月16─17日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で直面する難しい判断を浮き彫りにしている。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2256に対し下げ793、ナスダックは上げ1967で下げ875だった。BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約67億株で、過去5営業日平均の91億株を下回った。