[シンガポール 6日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は6日、先端半導体を対象とした米政府の対中輸出規制に適合した新製品の開発を継続すると述べた。
同社は70億ドル規模に上る中国の人工知能(AI)用半導体市場で9割以上のシェアを占めてきたが、アナリストらは米国の半導体輸出規制によって中国企業の参入機会が生じる可能性が高いとみている。
ファン氏はシンガポールで開いた記者会見で「規制に沿った製品を開発するため米政府と非常に緊密に連携してきた」とし、「政府との連携を継続し、新たな規制に適合した新製品群を生み出す計画だ」と述べた。
大規模投資の可能性についてシンガポールと協議していることも明らかにした。
ロイターは先月、エヌビディアが米国の新たな輸出規制を順守するために開発しているAI用新型半導体の発売を延期することを中国の顧客に伝えたと報じていた。