Davide Barbuscia
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米資産運用会社ブラックロックのグローバル債券担当チーフインベストメントオフィサー、リック・リーダー氏は22日、債券市場は24年の米連邦準備理事会(FRB)の利下げに過度な期待を寄せているとの認識を示した。
同氏はインタビューで、市場はFRBが早ければ3月から計150ベーシスポイント(bp)の利下げを開始するとみているが、これは行き過ぎだと指摘。「市場が想定している利下げを実現するには、労働指標などいくつかの指標がかなり悪化しなければならない。米経済に対する懐疑的な見方は根強いが、それは行き過ぎだと思う」と述べた。
また、超短期ゾーンと超長期ゾーンではここ数カ月で急激に価格が上昇しているため、これ以上の上昇は限定的とも指摘。「2024年の同ゾーンのリターンの多くはすでに達成されているとみている」とした。