Jason Xue Casey Hall
[上海 27日 ロイター] - 中国当局がこのほど打ち出したオンラインゲーム規制強化案について修正する考えを示し、態度を軟化したことを受け、休場明けの香港市場で27日、ゲーム大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)が反発した。
中国の国家新聞出版署は22日公表の規制案で、ゲームで遊ぶことを促すリワードを制限する方針を示し、ゲーム業界への締め付けを再び強めているとの懸念が広がった。
これを受けてゲーム関連株は急落。当局は23日、意見公募に基づき規制案を改正する考えを表明し、市場の鎮静化を図った。
野村のアナリストは顧客向けノートで「こうした火消しの措置は市場の懸念を少し和らげるのに役立つかもしれないが、規制案が落とした影を払拭するのに十分ではない」と指摘した。
ゲーム業界は2021─22年の締め付けが一巡したのを受け、今年ようやく成長軌道に戻ったばかり。
テンセント株は22日に12%急落した後、27日前場に5%超上昇。香港市場は25日、26日が休場だった。
競合する網易(ネットイース)は22日の25%急落に対し、27日前場は10%上昇した。
中国本土市場で取引されるゲーム関連株は中小企業が中心のため、上げ幅は限定的。アニメ・コミック・ゲーム株指数は過去3営業日で15%急落していたが、27日前場は0.4%上昇するにとどまった。