Natalia A. Ramos Miranda Fabian Cambero
[サンティアゴ 27日 ロイター] - チリのボリッチ大統領は27日、同国のリチウム生産大手ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ(SQM)と産銅大手のチリ銅公団(コデルコ)がリチウム分野で提携したことを歓迎すると発表した。
提携は政府が管理する官民連携事業(PPP)とし、コデルコが新会社の過半数株式を取得する。SQMは民間企業。
SQMは同日、今後のリチウム開発・生産でコデルコと提携すると発表。共同事業は同国のアタカマ塩原で2025年から開始し、60年まで継続する。
今回の提携はボリッチ大統領が4月に発表したリチウム産業の国家管理を強化する計画に沿ったものだ。同国のリチウム確認埋蔵量は世界最大。リチウムは電気自動車(EV)用電池に利用される。
大統領はテレビ演説で「これはチリの鉱業において前例のない画期的な出来事であり、公正で持続可能な開発の実現に向けた具体的な一歩だ」と表明した。
アタカマ塩原はチリ北部に位置し、国内のリチウム埋蔵量の90%が存在する。
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