Miho Uranaka Nishit Navin Chris Thomas
[東京/ベンガルール 22日 ロイター] - ソニーグループは22日、子会社を通じてインド放送大手ジー・エンターテインメント・エンタープライゼズに対し、合併に関する解除通知を発出したと公表した。2024年3月期の連結業績見通しには織り込んでいないため、連結業績に与える影響は軽微。
ソニーGによると、完全子会社であるソニー・ピクチャーズ・ネットワークス・インドとジーの間で、合併の期限日を延長するため協議を重ねてきたが、合意に至ることなく協議期間が満了した。合併完了の前提条件が満たされなかったことが主な理由としている。
両社は、21年12月22日に合併に関する確定契約を締結。24カ月を経過する日までに合併が完了しなかった場合には、延長について協議する期間を期限日から30日間と定めていたが、合意できなかった。
ジーは声明で、ソニーが解除料9000万ドルと緊急の暫定救済を求めており、「仲裁を発動する」予定だと述べた。
ソニーの主張に逐一反論し、適切な法的措置を講じるとした。また契約を完了させるために最大6カ月の延長を提案したが、受け入れられなかったと説明した。