[31日 ロイター] - 中国の主要国有銀行は31日、オンショア外国為替市場で大規模なドル売りを行った。3人の関係筋が明らかにした。これを受けて人民元はほぼ横ばいで推移している。
関係者の1人は、1ドル=7.1820元付近の水準を守るためにオンショアスポット市場で「非常に強力な」ドル売りが行われたと述べた。
中国株式市場の急落を受けた海外資金の流出とドルの全面的な上昇を受けて、元は売り圧力に直面している。
元は月初から1%下落、月間では5カ月ぶりの大幅な下げとなっている。株式市場では有力銘柄で構成するCSI300指数が月間で6カ月連続のマイナス。
景気下支えのため追加金融緩和が行われるとの期待から中国10年物国債利回りは20年ぶりの低水準となり、元へのさらなる圧力となっている。
人民元は7.1795元で通常取引を終了した。国有銀行のドル売りが元を下支えしている。