Ritsuko Shimizu
[東京 1日 ロイター] - 三井住友フィナンシャルグループは1日、2023年4―12月期の連結純利益が前年同期比3.5%増の7928億円になったと発表した。通期計画の9200億円に対する進捗率は86%と高いものの、地政学リスクなどのリスク要因を踏まえ、通期予想は据え置いている。
4―12月期の連結業務純益は前年同期比1729億円増加して1兆2021億円となった。与信関係費用は同236億円悪化して1347億円となったが、引き続き低水準で推移している。米国貨車リース事業の売却損1070億円を特別損失に計上したものの、純利益は増益となっている。
日銀のマイナス金利政策の解除により政策金利がゼロ%になった場合、短期金利上昇要因で300億円、中長期金利上昇要因で120億円が資金利益にプラス要因になると試算している。
24年3月通期の連結純利益予想は9200億円(前期比14.2%増)で、IBESがまとめたアナリスト12人による連結純利益予想平均値9213億円と同水準となっている。