[東京 24日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 17571.83 -498.38 寄り付き 17803.41 安値/高値 17571.83─17865.84
TOPIX .TOPX 終値 1426.97 -35.41 寄り付き 1443.21 安値/高値 1426.97─1449.05
東証出来高(万株) 237190 東証売買代金(億円) 27465.06
東京株式市場で日経平均は大幅に続落した。連休中に海外株が下落したことを嫌気し、寄 り付き時点で1万8000円を割り込んでから下げ幅を拡大。終値は前週末比498円安 となった。独フォルクスワーゲン VOWG_p.DE の排ガス規制不正問題を受け、国内自動車 関連株は軟調に推移。外需株の年初来安値更新も相次ぎ、投資家心理を悪化させた。
安値圏でも押し目を拾う動きは乏しく、指数は大引けにかけて軟化し、安値引けとな った。終値は9月8日以来の安値水準。東証1部上場企業の88%が値下がりとなったほ か、業種別では小売を除く32業種が下落した。
フォルクスワーゲン(VW)株の下落を受け、自動車関連株には先行きを懸念した売 りも出た。クリーンディーゼル車の拡販に注力してきたマツダ 7261.T は前週末比6%超 安。燃焼噴射装置を手がけるデンソー 6902.T は5%超安となった。
「国内自動車関連企業への影響が読みきれず、投資家心理をよりセンシティブにさせ ている」(銀行系証券)との懸念が出たが、世界販売台数でしのぎを削るトヨタ 7203.T は1.85%安、日産自 7201.T は2.5%安と、下落率は日経平均の2.76%をそれ ぞれ下回った。
連休中の23日に財新/マークイットが発表した9月の中国製造業購買担当者景気指 数(PMI)速報値も、市場予想を下回るさえない内容だった。東京市場では新日鉄住金 5401.T など鉄鋼株のほか、コマツ 6301.T など機械関連株の年初来安値更新も相次いだ 。「中国経済への懸念などに日本株は敏感に反応しやすく、こうした部分でも全体で売り を誘っている部分もある」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)との声も聞かれた 。
個別銘柄では日本オラクル 4716.T がしっかり。18日に発表した2015年6―8 月期単体決算で、営業利益が前年同期比8.5%増の111億3900万円と好調だった ことを評価した。半面、わらべや日洋 2918.T は一時ストップ安。16年2月期連結業績 予想の下方修正を発表し、嫌気された。
東証1部騰落数は、値上がり193銘柄に対し、値下がりが1673銘柄、変わらず が33銘柄だった。
(長田善行)