Noel Randewich
[20日 ロイター] - 米国株式市場で半導体大手エヌビディアの売買代金が電気自動車(EV)大手テスラを抜いて首位となった。人工知能(AI)関連銘柄への注目度の高さが浮き彫りになった。
過去30営業日のエヌビディア株売買代金は1日平均約300億ドルと、テスラの220億ドルを上回った。LSEGのデータによると、米株市場ではテスラが2020年以降、1日当たりの売買代金でトップを走り、近年は350億ドルを超えることも複数あった。
20日の取引ではエヌビディアと、同社にAI関連サーバー部品を供給するスーパー・マイクロ・コンピューターの合計売買代金が、テスラやメタ・プラットフォームズ、アップルなど最も取引の多い10銘柄を合わせた額の46%を占めた。スーパー・マイクロは時価総額が年初来3倍近くに膨らんでいる。
日々の取引に占めるエヌビディア株の割合が大きくなる中、同社の業績が投資家の高い期待に届かなければ市場の失望を誘い、AIを巡る高揚感に支えられた株高に水を差す可能性がある。
21日の同社決算発表は今週最大の注目材料の一つで、極めて好調な内容でなければ、年初来40%急騰している同社株の上昇が反転するとの見方もある。