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アングル:揺れる半導体株、エヌビディア決算で思惑 「2軍銘柄」に関心も

発行済 2024-02-21 18:02
更新済 2024-02-21 18:09
© Reuters.  2月21日、 日経平均株価が史上最高値に迫る中、米エヌビディアの決算を前に、半導体関連株の上昇に一服感が出ている。写真は19日、都内の株価ボード前で撮影(2024年 ロ

Hiroko Hamada

[東京 21日 ロイター] - 日経平均株価が史上最高値に迫る中、米エヌビディアの決算を前に、半導体関連株の上昇に一服感が出ている。ただ、好決算やAI(人工知能)需要の高まりへの期待感は根強く、短期的な調整をはさみながらも引き続き相場の牽引役を担うとの見方は多い。今後は、上昇基調の波に乗れていない「半導体2軍銘柄」に物色の対象が広がるとの観測も出ている。

年初来の日経平均は約4900円上昇したが、このうち約1500円は東京エレクトロンやアドバンテストの株高が寄与している。傘下に半導体設計の英アームがあるソフトバンクグループを含めると、実に2000円程度を3銘柄で押し上げたことになる。

目先の動きに大きな影響を与え得るのが、米エヌビディアの決算発表だ。目前に控えた21日の東京市場では、警戒した利益確定売りが優勢となって東京エレクが0.3%安、アドバンストが1.9%安だった。

野村証券のストラテジスト・澤田麻希氏は、「決算が好調という点はこれまでの(エヌビディア株の)上昇で、ある程度織り込まれており、市場予想並みの好調さであれば、いったん材料出尽くしで調整となる可能性がある」との見方を示す。

一方、市場予想を上回る内容や、経営陣からAI需要について強気な発言があれば、エヌビディア株の上昇を通じて東京市場でも半導体関連株高につながり得るとみられ「日経平均が史上最高値を再トライする材料になり得る」(国内金融機関・シニアエコノミスト)との見方もある。決算発表後は、いったんボラティリティが高まりそうだ。

<半導体の「2軍銘柄」>

仮にエヌビディア決算を経て短期的な調整があったとしても、半導体関連株の上値余地はまだあるとみる市場関係者は多い。

「政策的な銘柄であるほか、生成AIの需要増加への期待も高く、異次元の強さ」と、JPモルガン証券・クオンツ・ストラテジスト、高田将成氏は指摘する。政府は半導体産業の支援の施策や巨額の財政支出を打ち出していることから「国策銘柄に売りなし」(証券ジャパンの大谷正之投資情報部部長)との受け止めがある。

米国半導体工業会(SIA)は5日、2024年の世界での半導体販売額が前年より13.1%増の5953億ドルに急増するとの予測を発表、市場環境も改善に向かっている。SMBC信託銀行の投資調査部長・山口真弘氏は「ハイテク企業の決算をみるとAI需要の追い風が強く、業績の裏付けがある中での株高となっている。上昇スピードは速いが、値動き自体に違和感はない」と指摘する。

東エレクやアドバンテストといった「大手装置メーカー」が主導する相場は継続するとみられる一方、これら主要銘柄のPERは高水準でもあることから、「主力株に比べてPERが低い銘柄は出遅れ感があり、投資妙味が見込まれる」(東洋証券のストラテジスト・大塚竜太氏 )との声が聞かれる。

岩井コスモ証券のシニアアナリスト・斉藤和嘉氏は、今後の株価上昇が期待される銘柄群として「半導体材料メーカー」を挙げる。「材料メーカーは、足元でははっきりとした業績の底打ち感がみえていないものの、実需に合わせて春先以降は株価が上昇してくるだろう」という。個別では、東京応化工業や信越化学工業などの上昇が期待できるのではないか、との指摘がある。

一方、指数寄与度の大きい大型株が調整に入った場合でも中小型株へ循環的な物色が広がるのではないかと、GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏はみている。「半導体関連の新興株と目され、半導体製造装置の製造・販売などを手掛けるKOKUSAI ELECTRIC、芝浦メカトロニクス、半導体洗浄装置の開発・製造などを行うジェイ・イー・ティなどが物色対象になりそうだ」と指摘している。

主力株から中小型株へと物色が広がるようなら「日本株の中長期的な上昇トレンドは変わらないのではないか」(SBI証券の投資調査部長・鈴木英之氏)との見方が出ている。

◎主な半導体関連株のPERと年初来の株価騰落

コード 社名 PER 年初来騰落

4185.T JSR 99.3 1.0

NVDA.O 米エヌビディア 91.7 40.2

6857.T アドバンテスト 75.5 37.5

6920.T レーザーテック 71.8 5.0

6146.T ディスコ 63.2 23.9

6525.T KOKUSAI ELECTRIC 50.6 49.3

8035.T 東京エレクトロン 47.0 36.7

4062.T イビデン 36.1 -5.8

6526.T ソシオネクスト 29.2 50.3

4186.T 東京応化工業 28.5 33.1

7735.T SCREEN HLDG 26.8 51.4

6228.T ジェイ・イー・ティ 23.2 -12.7

4063.T 信越化学工業 22.2 3.2

6967.T 新光電気工業 22.1 0.0

2330.TW 台湾積体電路製造(TSMC) 21.1 14.8

6758.T ソニーグループ 17.6 -1.7

© Reuters.  2月21日、 日経平均株価が史上最高値に迫る中、米エヌビディアの決算を前に、半導体関連株の上昇に一服感が出ている。写真は19日、都内の株価ボード前で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

3436.T SUMCO 16.0 4.1

6590.T 芝浦メカトロニクス 11.9 9.3

出所:LSEGのデータに基づきロイター作成。

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