Patrick Wingrove
[15日 ロイター] - 健康医療データ会社IQVIAの統計によると、米医薬品大手イーライリリーの肥満症治療薬「ゼップバウンド」は8日までの1週間で米国における新規処方件数が7万7590件となり、デンマークの同業ノボノルディスクの競合薬「ウゴービ」を発売以来で初めて上回った。
ウゴービの新規処方件数はゼップバウンドより約6000件少なかった。だがJPモルガンのデータによると、ノボは週間の総処方件数でゼップバウンドよりも2万5307件多かった。
ノボノルディスク、イーライリリー、IQVIAはいずれもコメント要請に返答していない。
イーライリリーは昨年12月に米国でゼップバウンドを発売。ウゴービは2021年6月に承認された。
調査会社グローバルデータが15日公表した報告書によると、「GLP-1受容体作動薬」と呼ばれるこれらの肥満症治療薬の販売は今年、これまで最も売れていたがん免疫療法薬を上回る見通しだ。