[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とダウ工業株30種 が3日続落。小幅高で推移していたが、終盤にかけて下げに転じた。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方を見極めようと、29日に発表される2月の個人消費支出(PCE)価格指数が注目されている。
米国の既存・新規顧客に運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」を1カ月間無料で提供すると明らかにした電気自動車(EV)大手テスラが2.92%上昇したが、全体相場の上昇持続にはつながらなかった。
ナスダック総合も続落。
ウェドブッシュ証券のシニアバイスプレジデント、スティーブン・マソッカ氏は29日のPCE価格指数に「全ての人の注目が向けられるだろう。それまでに何が起きてもノイズにしかならず、あまり大きな動きはないと想定している」と述べた。
PCE価格指数については、政策金利がまだピークに到達していないと思わせるような内容ならば大惨事になるだろうと語った。
この日発表の2月の耐久財受注は伸び率が予想を上回り、企業の設備投資が回復し始めていることが示唆された。
個別では、特別買収目的会社(SPAC)との合併完了後の取引初日となったトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)が16.1%高の57.99ドルで終了。一時は79.38ドルを付けた。
調味料大手マコーミックは10.52%急騰し、S&P500構成銘柄の値上がり率トップとなった。第1・四半期(2023年12月─24年2月)の業績が市場予想を上回った。
記憶装置大手シーゲイト・テクノロジーは7.38%高。モルガン・スタンレーが投資判断を「イコールウエート」から「オーバウエート」に引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.24対1の比率で上回った。ナスダックでも1.34対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は104億3000万株。直近20営業日の平均は122億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 39282.33 -31.31 -0.08 39338.32 39439.44 39277.19
前営業日終値 39313.64
ナスダック総合 16315.70 -68.77 -0.42 16446.85 16476.38 16312.95
前営業日終値 16384.47
S&P総合500種 5203.58 -14.61 -0.28 5228.85 5235.16 5203.42
前営業日終値 5218.19
ダウ輸送株20種 15850.85 -58.22 -0.37
ダウ公共株15種 851.43 -7.13 -0.83
フィラデルフィア半導体 4851.88 -39.62 -0.81
VIX指数 13.24 +0.05 +0.38
S&P一般消費財 1471.29 -0.68 -0.05
S&P素材 575.35 -0.63 -0.11
S&P工業 1049.21 -3.84 -0.36
S&P主要消費財 805.07 +0.49 +0.06
S&P金融 688.93 +1.39 +0.20
S&P不動産 240.64 -1.09 -0.45
S&Pエネルギー 706.69 -5.39 -0.76
S&Pヘルスケア 1699.89 +5.76 +0.34
S&P通信サービス 284.84 -0.61 -0.21
S&P情報技術 3820.60 -29.32 -0.76
S&P公益事業 322.13 -3.70 -1.14
NYSE出来高 9.28億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 40320 + 130 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 40270 + 80 大阪比