[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は5日、中国の市場シェアに関する「非現実的な」目標設定を避けたい意向を示し、競争激化を踏まえると10%超が「非常に立派な」目標水準だと述べた。有力紙フランクフルター・アルゲマイネに語った。
ブルーメ氏は、中国の電気自動車(EV)市場でVWが「トップの座を維持するのは不可能だ」と述べ、この先数年内に投入する新車種が同社の地位向上に役立つとの見解を示した。
それでもVWが「非現実的な期待を持つべきではない」と明言し、「急成長する中国市場で長期的に2桁のシェアを獲得するとしたら、それは既に非常に立派な目標だ」と話した。
VWは昨年の中国市場シェアが14%と、2018年の18%から低下した。EVに特化した中国のメーカーがシェアを獲得し、内燃機関車の販売が減少した状況が背景にある。