[17日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) 終値 6268.76(+122.38) 前営業日終値 6146.38(+28.10)
クセトラDAX指数(フランクフルト) 終値 10971.04(+257.81) 前営業日終値 10713.23(+4.83)
CAC40種平均指数(パリ) 終値 4937.31(+133.00) 前営業日終値 4804.31(‐3.64)
<ロンドン株式市場> ロンドン株式市場は続伸し、FT100種総合株価指数<.ft se>は122.38ポイント(1.99%)高の6268.76で取引を終えた。エンジ ニア・技術サービスのスミス・グループ や防衛関連株が買われ、全体水準を押し 上げた。 スミス・グループは10.2%高。第1・四半期決算が底堅かったほか、年金制度の 変更でキャッシュフローが改善するとの見方が買い材料となった。 防衛・軍事産業に関連する企業の株も買われた。フランスがシリア北部にある過激派 組織「イスラム国」(IS)の拠点に対して空爆を強化したことが背景にある。 一方、格安航空会社(LCC)イージージェット は4.1%の値下がりとな った。この日発表した通期利益は18%増加したものの、アナリストらはパリ同時攻撃の 影響で観光客が減少する可能性を指摘した。 この日は銅価格が6年超ぶりの安値をつけ、鉱業株も値下がりした。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。オランダの人材紹介会社ランスタッドやドイツのネットサービス企業ユナイテッド・インターネット が買われ た。欧州の追加緩和期待やギリシャと債権団の交渉進展も市場心理を支えた。 FTSEユーロファースト300種指数 は37.65ポイント(2.58% )高の1498.41だった。DJユーロSTOXX50種指数 は89.7 1ポイント(2.67%)高の3451.94だった。 人材紹介で世界第2位のランスタッドは6.9%上昇し、FTSEユーロファースト 300種の中で最も大きく伸びた。第3・四半期決算の発表後、売り上げが加速しており 、2016年はさらなる利益率の伸びが期待できるとしたことが好感された。 ユナイテッド・インターネットは2.2%高。契約数が増え続けており、第3・四半 期のコア利益と収益はともに伸びた。 スイスの農業バイオ世界最大手シンジェンタ は3.3%の値上がり。同業 大手の米モンサント MON.N が再びシンジェンタに対する買収提案を検討しているとの報 道が買い材料となった。 ECBのプラート専務理事はこの日、物価圧力の弱さが続くとの見通しを示し、パリ 同時攻撃で先行き不透明感が強まる中、理事会はさらなる政策対応を協議すると述べた。 発言を受けて、ECBが新たに景気刺激策を導入するとの見方が強まった。 フランスが再びシリア空爆を実施したことを受けて、防衛・軍事関連の銘柄も買われ た。航空機エンジンなどを手掛ける英ロールスロイス と欧州航空機大手エアバス、フランスの航空機部品メーカー、ゾディアック・エアロスペース 、フ ランスの防衛・電子機器大手タレス は全て3.5%を超える値上がりとなった 。 ギリシャの主要株価指数 は2.18%上昇した。ギリシャ政府は17日、住宅 差し押えの改革で国際債権団と合意。ギリシャ議会が承認すれば新規融資が確保できる見 込みだ。