(5段落目の「16─17日」を「15─16日」に訂正しました) [ニューヨーク 9日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17492.30(‐75.70) 前営業日終値 17568.00(‐162.51)
ナスダック総合 .IXIC 終値 5022.87(‐75.37) 前営業日終値 5098.24(‐3.57)
S&P総合500種 .SPX 終値 2047.62(‐15.97) 前営業日終値 2063.59(‐13.48)
9日の米国株式市場は不安定な値動きとなる中、続落して終了した。原油価格の下落 が重しとなったほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、S&P総合50 0種がテクニカル上の支持線を下抜けたことなどが背景にある。
ダウ工業株30種 .DJI は75.70ドル(0.43%)安の1万7492.30ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は75.37ポイント(1.48%)安の5022.8 7。 S&P総合500種 .SPX は15.97ポイント(0.77%)安の2047.62 。
原油先物相場は米原油在庫の減少を背景に買われる場面もあったが、その後精製品在 庫の増加に注目が移ると下落に転じた。 ヴンダーリッヒ・セキュリティーズのチーフ・マーケット・ストラテジスト、アート ・ホーガン氏によると、プログラム取引による売り注文が相次ぎ、S&P総合500種は 2050の下値支持線を割り込んだという。 15─16日(訂正)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見込まれるこ とから、投資家がポジション調整を進めた面もある。 パー・スターリング・キャピタル・マネジメントのディレクター、ロバート・フィッ プス氏は「最悪のタイミングで利上げに向かうとの懸念が強まっている」と述べた。 投資家は中国の景気減速が世界的なコモディティ需要や米製造業に与える影響にも懸 念を抱いている。
個別銘柄では、ヤフー YHOO.O が1.3%下落。同社取締役会は中国電子商取引大手 アリババ・グループ・ホールディング BABA.N 株の売却計画撤廃を決めた。アリババは1 .1%安。 会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセール COST.O は5.4%安。四半期決算で 既存店売上高が減少したことが嫌われた。 半面、合併交渉を進めていると報じられた化学のダウ・ケミカル DOW.N とデュポン
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1867で上げ1214(比率は1.5 4対1)、ナスダックが下げ1932で上げ866(2.23対1)だった。 トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約80億5000万 株で、過去20営業日平均の68億9000万株を上回った。