[東京 28日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 17041.45 -122.47 寄り付き 17059.84 安値/高値 16942.13─17235.44
TOPIX .TOPX 終値 1392.10 -8.60 寄り付き 1392.93 安値/高値 1385.86─1406.26
東証出来高(万株) 214539 東証売買代金(億円) 23772.67
東京株式市場で日経平均は反落。前日の米国株安を受け序盤から売りが優勢となり、前日 比で一時200円を超す下げとなる場面があった。ただ売りが一巡すると買い戻しが強ま り、プラス圏に浮上。その後は小口の売り買いが交錯し、方向感の乏しい展開が続いた。 日銀の金融政策決定会合の結果発表を翌日に控えるなか、見送りムードも強まった。
米連邦準備理事会(FRB)は27日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOM C)で金利据え置きを決定。声明文では世界の経済・金融動向を注視する姿勢が示された 。だが、利上げ路線の大幅な修正は読み取れないとの受け止めが広がり、ダウは222ド ルの大幅安。これを嫌気し東京市場では主力株を中心に売りが先行した。
一方、ドル/円は118円台で推移。極端な円高が進行しなかったことに加え、落ち 着きを取り戻しつつある原油相場が日本株の下支え要因となった。
もっとも、米アップル AAPL.O 株が決算発表を受けて急落したことを背景に、アルプ ス電気 6770.T など関連株が総じて軟調。相対的に内需株優位の展開となった。東証1部 の売買代金は約2.3兆円にとどまっている。
高木証券投資情報部長の勇崎聡氏は「日銀による追加緩和への期待感が直近では盛り 上がっていた一方で、緩和は見送られるとの見方も増えており、原油価格と同様、株価の 不安定な動きの一因となっている」と指摘している。
個別銘柄ではアドバンテスト 6857.T が大幅高。同社は27日、2016年3月期の 連結営業利益予想を小幅に上方修正した。採算性の良い製品の売上構成比率が高まるとい う。堅調な2015年4─12月期業績を発表した日立ハイテクノロジーズ 8036.T も高 い。
東証1部騰落数は、値上がり753銘柄に対し、値下がりが1095銘柄、変わらず が87銘柄だった。
(長田善行)