[日本インタビュ新聞社] - ■てんかん治療の新たなステージへ、消耗品ポートフォリオの拡充とHMI技術の強化
日本光電<6849>(東証プライム)は9月12日、米国NeuroAdvanced Corp.(NA社)の株式71.4%を取得し、連結子会社化することを決定したと発表。NA社の完全子会社であるAd-Tech Medical Instrument Corporation(Ad-Tech社)は、難治性てんかんの外科治療に用いる頭蓋内電極の開発・生産・販売を行っており、世界60カ国以上で高い評価を得ている。日本光電は、Ad-Tech社製品の日本における独占販売権を有しており、30年以上にわたり国内医療機関に提供してきた。
この買収により、日本光電は脳神経機器とAd-Tech社の頭蓋内電極の高い親和性を活かし、ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)技術の強化や消耗品ポートフォリオの拡充を図る。また、米国を中心とした脳神経領域の研究機関との連携強化により、患者一人ひとりに最適なケアサイクルソリューションの提供を目指していく。
株式取得先は、ヘルスケア業界に特化した投資会社ARCHIMED SASが助言するファンドNeuroNewCo,LPである。株主間契約では、将来的にNA社を100%子会社化する可能性も視野に入れている。株式取得価額は約160億円で、2024年11月29日に実行予定である。本件が2025年3月期の連結業績に与える影響は現在精査中であり、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)