[東京 2日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 17750.68 -114.55 寄り付き 17716.52 安値/高値 17684.66─17864.70
TOPIX .TOPX 終値 1452.04 -10.63 寄り付き 1449.01 安値/高値 1445.58─1461.88
東証出来高(万株) 277148 東証売買代金(億円) 29464.31
東京株式市場で日経平均は3日ぶりの反落となった。日銀追加緩和後の急ピッチな株高の 反動で、戻り売りが先行。その後いったんは前日終値近辺まで下げ渋る場面もあったが、 外為市場ではドル/円 JPY=EBS が弱含んで推移し、株価の重しとなった。米原油先物が アジア時間で下落したことも、投資家心理を冷やした。
日経平均は前日までの直近2営業日で800円を超す上げとなっていたほか、1月の 米ISM製造業景気指数が4カ月連続で節目の50を割り込んだことでドル高/円安の進 行が一服。東京市場では序盤から主力株が戻り待ちの売りに押された。
業種別指数では医薬品や電気・ガスなどディフェンシブ関連がしっかり。連日の大幅 安となっていた銀行株はメガバンクの一角に押し目買いが入り、三菱UFJ 8306.T やみ ずほ 8411.T が反発した一方、地銀株を含め総じて売り圧力が継続した。不動産、ノンバ ンクなどマイナス金利メリットが意識されたセクターも、利益確定売りが出た。
中国・新興国景気の減速などを背景に、国内企業の業績予想の下方修正が相次いでお り、日本株の重しとなっている。「ドルが121─122円台でどどまるなら、来期の企 業業績への円安効果は期待できない」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)との声が聞か れたほか、米原油先物が一時30ドル台まで下落したことで、今晩の米国市場の展開に対 する警戒感も生まれた。
個別銘柄ではEPSホールディングス 4282.T が続伸。1日、自己保有株を除く発行 済み株式総数の3.16%にあたる145万株、取得総額20億円を上限とする自社株買 いを実施すると発表し、材料視された。半面、NOK 7240.T が大幅安。1日に発表した 2016年3月期業績予想の下方修正を嫌気した。スマートフォン向け基板などの販売が 減少する見通しという。
東証1部騰落数は、値上がり606銘柄に対し、値下がりが1246銘柄、変わらず が83銘柄だった。
(長田善行)