[東京 4日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16123.27 -40.89 寄り付き 16087.76 安値/高値 16029.50─16238.51
TOPIX .TOPX 終値 1302.71 +1.31 寄り付き 1296.78 安値/高値 1292.59─1313.96
東証出来高(万株) 206849 東証売買代金(億円) 20896.18
東京株式市場で日経平均は5日続落。外為市場がドル安/円高方向に振れたことを嫌気し 、自動車など輸出株を中心に売りが優勢となった。寄り付き後に一時1万6000円に接 近する場面があったが、押し目買いも入り下げ渋った。ただ上値を追う材料も乏しく、後 場に入り指数は再度軟化。方向感の乏しい展開が続いた。
日経平均の5日連続安は今年2度目。年明けの1月4日─12日にあった6日連続安 以来となる。TOPIXは5日ぶりの反発となった。
1ドル=111円台前半までドル安/円高が進行したことなど背景に、自動車・電子 部品関連が軟調に推移。トヨタ 7203.T が一時3%超安となり、年初来安値を付けた。業 種別指数の下落率では輸送用機器 .ITEQP.T がトップ。ゴム製品 .IRUBR.T がこれに続い た。
対照的に内需セクターは総じてしっかり。水産・農林や食料品、医薬品関連などの上 げが目立った。東証REIT指数 .TREIT は2%超の大幅な上昇となっている。
財政対応など政策期待を支えに指数は底堅さをみせ、日経平均は一時プラス圏に浮上 する局面があったものの、後場は軟調に推移した。東証1部売買代金は2兆0900億円 弱にとどまり、商いは低調だった。
フィリップ証券リサーチ部長の庵原浩樹氏は「3月末までは国内年金勢の買いが日本 株を支えていたとみられるが、そのタガが外れた。日本株を買う理由が特にないなかで海 外投資家による売りが続き、主力株が下げる構図となっている」と指摘。ドル安/円高に よる企業業績への懸念も、株価の下押し圧力となっているとの見方を示している。
個別銘柄では1日に自社株買いを発表したソディック 6143.T が大幅高。半面、サカ イ引越センター 9039.T は大幅続落となった。4日発表の3月度の月次売上高が前年同月 割れとなったことが嫌気された。
東証1部騰落数は、値上がり1251銘柄に対し、値下がりが600銘柄、変わらず が99銘柄だった。
(長田善行)