パラマウント・グローバルの支配株主であるシャリー・レッドストーンが、スカイダンス・メディアとの合併交渉を打ち切った。この決定により、数ヶ月間検討されていた取引は中止となる。
この合併は、80億ドル規模の大型取引の一部で、レッドストーン氏が一族の持ち株会社ナショナル・アミューズメンツをスカイダンス社のデヴィッド・エリソンCEOに22億5000万ドルで売却する予定だった。この取引では、パラマウントとスカイダンスの資産が統合されると予想されていたが、レッドストーンの今回の動きにより、この計画は事実上打ち切られることになった。
交渉の背景には、パラマウントによる一連の重要な企業行動がある。2019年12月、CBS CorporationとViacomが合併してViacomCBSが設立され、後にParamount Globalと改称され、Sumner Redstoneのメディア資産が13年ぶりに再会した。新たに設立された事業体は、BeIN Media Groupからミラマックスの株式49％を3億7500万ドルで取得した。
2020年9月、ViacomCBSはCBSのストリーミングサービスをParamount+にリブランドし、国際的に開始した。同社はまた、CNET Media Groupを5億ドルでRed Venturesに売却した。1年後の2021年11月、バイアコムCBSはCBS Studio Centerを18.5億ドルで民間企業に売却。
2022年2月、ViacomCBSは正式にパラマウント・グローバルに社名を変更した。2023年12月、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとパラマウントの幹部が契約の可能性について話し合っていると報じられた。2024年1月、スカイダンスのエリソンはナショナル・アミューズメンツへの全額現金での買収を模索し、メディア起業家のバイロン・アレンはパラマウントに対して負債と株式を含む300億ドルの買収提案を行った。
2024年3月、インドのリライアンス・インダストリーズがパラマウントが保有するViacom18 Mediaの株式13.01%を約5億1700万ドルで取得。アポロ・グローバル・マネジメントもパラマウント・ピクチャーズの映画スタジオを110億ドルで買収する入札を行った。2024年4月、パラマウントの取締役会はスカイダンスとの独占合併協議に入ることに合意し、同社はCEOの新役員を任命した。
しかし、ワーナー・ミュージックの元会長エドガー・ブロンフマン・ジュニアがナショナル・アミューズメンツ買収に興味を示しているとの報道があるなか、シャリー・レッドストーンによって今年6月に話し合いは突然打ち切られた。
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