金曜の欧州株は、堅調な米小売売上高の発表を受けて投資家心理が好転し、4日続伸した。汎欧州のSTOXX 600指数は0.3%上昇し、2週間ぶりの高値をつけ、5月6日以来の大幅上昇となった。一方、英国のFTSE100種株価指数は、7月の小売売上高が0.5%増と予想に一致したにもかかわらず、0.2%の小幅下落となった。
イタリアのFTSE MIB指数は2.1%上昇し、その牽引役となった。フェラーリ(NYSE:RACE)とステランティス(NYSE:STLA)の株価がそれぞれ2.7%と3%加速したこともあり、自動車セクターは1.3%上昇した。ステランティスは、在庫の増加やその他の事業上の弱点を隠していたとして、米国の株主から訴訟を起こされていた。
夜間に発表された米小売統計によると、個人消費は引き続き堅調で、世界最大の経済大国である米国の景気後退が差し迫っているとの懸念は払拭された。
8月初めは、米国の雇用統計が期待外れだったため投資家心理が揺らぎ、世界的な株安につながった。その後、景気後退懸念を和らげるような米国の経済指標が相次いで発表されたため、STOXX 600は損失を一掃して回復した。
今後の市場参加者の関心は、世界の中央銀行にとって重要なイベントである、ワイオミング州で開催されるジャクソンホール・シンポジウムに向けられている。同シンポジウムではパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されている。
最近の市場の乱高下で大きな影響を受けていたテクノロジー・セクターは、6ヵ月以上ぶりの連勝記録を更新する勢いだ。ラファルグ氏によると、市場のボラティリティが高まる可能性はあるものの、不透明な選挙を控えて米国株へのエクスポージャーを増やすことに慎重な投資家もいるため、欧州株は投資機会となる可能性があるという。
その他の市場ニュースでは、バイエル(OTC:BAYRY)株が、同社の除草剤ラウンドアップが癌を引き起こすという主張に対する賠償責任を制限する可能性のある法的勝訴を獲得した後、9%急騰した。UBSも、クレディ・スイス買収時に取得した20億ドルの不動産ファンドを清算する計画を発表し、株価は1.3%上昇した。
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