Terraform Labsは、米国証券取引委員会（SEC）との和解後、破産清算を進めることについて裁判所の承認を得ました。この決定は、デラウェア州ウィルミントンのブレンダン・シャノン破産裁判官によって下されました。裁判官は、この計画が投資家の損失に関する継続的な法的手続きよりも望ましい選択肢であると述べています。
1月に破産保護を申請した暗号通貨企業Terraform Labsは、4月にマンハッタンの陪審団が投資家詐欺の責任を認定した後、SECと44億7000万ドルの和解に達しました。SECは和解に同意する一方で、Terraformの清算プロセス中に暗号通貨損失に関する請求が処理された後にのみ支払いを受けることを条件としています。現時点で、同社は支払い対象となる損失の正確な価値は未確定であると述べています。
Terraform Labsは、破産手続きを通じて影響を受けた暗号通貨投資家やその他の利害関係者に対し、1億8450万ドルから4億4220万ドルの範囲で分配できると見積もっています。
SECは、Terraform Labsとその創設者であるDo Kwonに対し、1ドルの安定した価値を維持するように設計されたステーブルコインTerraUSDの安定性について投資家を誤解させたこと、および人気の韓国モバイル決済アプリでTerraformのブロックチェーン技術が使用されているという虚偽の主張をしたことで告発していました。
民事詐欺の責任を認定された後、KwonとTerraform Labsは、損害賠償額を決定する予定だった裁判の第二段階に先立ち、SECとの和解を選択しました。
現在、米国と韓国で刑事告発に直面しているKwonは、不正行為を否定しています。2022年5月のTerraUSDとLuna（Kwonが作成した別の暗号通貨）の崩壊は、市場の大幅な下落を引き起こし、暗号通貨業界内で一連の破産につながりました。
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