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三機工業 Research Memo(1):2025年3月期第2四半期の営業利益は前年同期比362.5%増

発行済 2024-12-24 16:00
更新済 2024-12-24 16:15
© Reuters.
*16:00JST 三機工業 Research Memo(1):2025年3月期第2四半期の営業利益は前年同期比362.5%増 ■要約

三機工業 (TYO:1961)の主要事業は、オフィスビル、学校、病院、ショッピングセンター、工場、研究施設などの建築設備(主に空調設備)及びプラント設備(上下水道処理施設等)の企画・設計・製作・監理・施工・販売・コンサルティングなどである。
同社の強みは、多岐にわたる事業を横断的に融合させる総合エンジニアリングと100年近い実績から培われた高い技術力と信用力である。


1. 2025年3月期第2四半期:繰越工事を順調に消化し営業利益は前年同期比362.5%増。
次期繰越高も高水準
2025年3月期第2四半期の業績は、売上高が105,950百万円(前年同期比18.4%増)、営業利益が5,926百万円(同362.5%増)、経常利益が6,639百万円(同253.5%増)、親会社株主に帰属する中間利益が4,450百万円(同215.8%増)となった。
手持ち工事を順調に消化したことから売上高は大幅増となった。
売上総利益率は、利益率改善に向けた内部努力に加えて好採算工事が進捗したことで16.2%(前期13.4%)と大きく改善した。
また販管費が、ほぼ予算どおりの5.5%増に留まったことから営業利益は前年同期比で大幅増となった。
受注高も150,996百万円(同20.4%増)と堅調であり、期末の次期繰越高は243,948百万円(前年同期末比8.7%増)と第2四半期末で過去最高を記録した。


2. 2025年3月期の業績見通し:営業利益は前期比42.4%増を見込む
2025年3月期については、受注高が230,000百万円(前期比1.0%減)、売上高が245,000百万円(同10.4%増)、営業利益が16,500百万円(同42.4%増)、経常利益が17,000百万円(同33.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が11,600百万円(同29.6%増)と、期初予想(売上高225,000百万円、営業利益12,500百万円)から上方修正した。
売上総利益率は17.1%(同1.5ポイント上昇)、販管費は同10.6%増を見込んでいる。
同社は、「予想売上高2,450億円までの残り約1,400億円のうち約1,200億円は現在の手持ち工事で計上できる見込み」と述べており、業績予想が達成される可能性は高い。
今後の期中受注や工事の進捗状況によってはさらなる上方修正の可能性もあると弊社では見ている。


3. 中期経営計画“Century 2025”Phase3は1年前倒しで達成・終了
同社は2016年3月に、創立100周年の2026年3月期に向けて、2017年3月期から10年間の長期ビジョン“Century 2025”を発表した。
その目標達成のために10年間を3つのPhaseに分け、中期経営計画に基づく事業戦略を推進してきた。
長期ビジョンの最終目標(Phase3の目標)は、ステークホルダーからもっと「選ばれる」会社と定めている。
定量目標は、最終年度である2026年3月期に売上高2,200億円、売上総利益率16.5%、経常利益120億円、配当性向50%以上、ROE8.0%以上としていた。
しかし2025年3月期の予想がこの目標を上回っているため同社は、「この“Century 2025”の目標は1年前倒しで達成される見込みであることから、本計画は今期をもって一旦終了とする。
現在、新しい経営計画を策定中であり、来春には発表出来る見込みだ」と述べている。
長期ビジョン(10年)を1年前倒しで達成することは大いに評価に値するが、次にどのような計画(目標)が出されるか注目される。


4. 株主還元にも前向きで2025年3月期の配当性向は50.4%、総還元性向は85.2%を予定
同社は株主還元にも積極的である。
中期経営計画“Century 2025”Phase3における株主還元方針に基づき安定的な還元を実施してきた。
2025年3月期も、業績予想の修正に伴い配当予想を通期110円に引き上げた。
配当性向は50.4%になる。
また2025年3月末までに150万株の自己株式取得を予定しており、2024年8月19日には200万株の自己株式消却を実施した。
この結果、2025年3月期の総還元性向は85.2%となる見込みだ。
単に業績向上を目指すだけでなく、株主還元においても積極的な同社の姿勢は大いに評価すべきだろう。


■Key Points
・三井系の国内トップクラスの建築設備会社。
利益率改善策を推進中
・2025年3月期第2四半期は362.5%の営業増益。
通期予想42.4%増へ上方修正
・中期経営計画は1年前倒しで達成、来春には新計画を発表予定
・株主還元に前向きで2025年3月期は110円配当(配当性向50.4%)、自己株式の取得も予定

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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