[ワシントン 12日 ロイター] - 日本の国立天文台が参加する国際研究チームが12日、地球が属する天の川銀河の中心にある巨大ブラックホール「いて座Aスター」の輪郭を画像として直接捉えることに初めて成功したと発表した。
ブラックホールは重力が極めて強く、光さえも閉じ込めるため、それ自体は撮影できない。世界各地の電波望遠鏡をつないで周囲の光やガスを捉え、中心にある黒い穴を浮かび上がらせた。
いて座Aスターは地球から約2万6000光年(9兆5000億キロ)の距離。質量は太陽の400万倍ある。
研究チームは2019年にもっと格段に遠い別の銀河の中心に位置するブラックホールの姿を間接的に撮影している。