17日に欧州の大手仮想通貨取引所Bitstampで、ビットコインが一時的に7800ドルから6400ドルまで、最大30%の暴落を記録した。
この出来事について、同取引所においてクジラ(大口投資家)のBTC大量売り「ダンプ」が観測され、急落を先導した可能性が高いと指摘されていた。
当時では、1900BTC(約15億円)の売り板が入ったことが確認されていたほか、計5000BTCの売却があった。
取引所Bitstampはこのインシデントを受け、「調査」を始めるとしている。
「17日には、BTC/USDペアで売り注文が大量に行われた。
我々の注文システムはすぐにトレーダーの注文を実施した。
我々はこれからもこのような規模の大きい注文の動きを観察し、すでにケース調査を始めている。
」実際、取引所の調査によってどのような対策案が講じられるかは予測できないが、Bitstampの対応に関して、大きい注文が市場へ影響を与え得ない「流動性」に関する調査のほか、おそらくAML(マネロン対策)などの面を案じて開始したとの見方もある。
なお、米仮想通貨ファンドPrimitive Venturesの創業者Dovey Wan氏のツイートでは、Bitstampでの売りが、非常に高い流動性をもつBitmexでの価格に影響、その余波が市場全体に広がったと指摘した。
BitMEXは価格指標の50%をBitstampを参考にしていることから、そのような推察に至った格好だ。
さらに、仮想通貨データサイトtheblockcryptoによると、Bitstampでの大量ダンプがもたらしたフラッシュクラッシュは、大手ビットコイン先物取引所BitMEXにおける2億5000万ドル(約275億円)のロングポジションの清算を発動させた。
(記事提供:コインポスト)CoinPost(コインポスト)は、日本最大級の仮想通貨・ブロックチェーン総合情報メディアサイトです。
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