[9日 ロイター] - 米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は9日、ウクライナへの武器供与を継続すると表明した。一方でウクライナ南部のクリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア大橋で起きた爆発を巡っては、直接的なコメントを控えた。
カービー氏はABCの番組「ジス・ウィーク」で、橋の爆発に関する情報ついて「これ以上付け加えることはない」と述べた。「(ロシアの)プーチン氏(大統領)がこの戦争を始めた。そして、プーチン氏はきょう軍をウクライナの外に移動させるだけで、この戦争を終わらせることができる」と語った。
カービー氏は、戦争終結に向けて双方が交渉方法を模索する必要があるが、プーチン大統領が関心を示していないと述べた。
プーチン大統領が数十万人のロシア予備兵動員やウクライナ4州併合により、侵攻への取り組みをさらに強化しようとしていると指摘。「このため、われわれはウクライナ側とほぼ毎日連絡を取り、安全保障のための支援を続ける方針だ」と表明した。
また同氏は、プーチン大統領が核兵器の使用を決めたという兆候は見られず、米国の戦略態勢を変更する理由はないと述べた。ホワイトハウスのジャンピエール報道官も先週、同様の発言をしていた。