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短期的にリスク回避に絡んだ取引拡大の可能性

発行済 2017-04-04 09:18
更新済 2017-04-04 09:33
短期的にリスク回避に絡んだ取引拡大の可能性
 3日の欧米市場でドル・円相場は円高方向に振れた。
市場関係者の間からは「連邦最高裁判事の候補者が議会で承認されない可能性があること、3月の米自動車販売が低調だったこと、中国が為替操作国に認定される可能性があること、ロシアの地下鉄での爆発が円高進行の要因」との声が聞かれている。


 市場関係者の間では、中国が為替操作国に認定された場合、ドル・円相場にも大きな影響が及ぶ可能性が高いとの見方が浮上している。
ドル安・人民元高が急速に進行するとの見方は少ないが、中国経済の減速を警戒してリスク回避的な円買いが増える可能性はあるとの声が聞かれている。


 なお、米商務省によると、2016年におけるモノ(財)の貿易での対日赤字は689億ドルで貿易相手国別では中国に次ぐ赤字額だった。
自動車関連の対日貿易赤字は526億ドル。
日本が為替操作国に認定されることはないとみられているが、日本政府・日銀は円安・ドル高の進行につながる金融・経済政策を導入することは難しくなるとみられる。

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