[東京 11日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16938.87 +86.52 寄り付き 16610.18 安値/高値 16575.75─17015.30
TOPIX .TOPX 終値 1359.32 +7.15 寄り付き 1334.71 安値/高値 1331.63─1364.50
東証出来高(万株) 276156 東証売買代金(億円) 30883.03
東京株式市場で日経平均は続伸。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁による利下げ 打ち止め示唆を受けて朝方は売りが優勢だったが、予想を上回る追加緩和策への評価が広 がるにつれ、日経平均はプラス圏へと切り返した。原油価格の上昇や円高一服、SQ(特 別清算指数)通過に伴う需給改善なども支援材料となった。
ドラギ総裁がECB理事会後の記者会見で、さらなる利下げは想定していないと発言 したことを受け、前日の欧州株が下落。米国株もECBの動きをめぐり上下に振れる展開 となったほか、外為市場では一時1ドル113円割れへと円高方向に進み、朝方の日本株 は軟調なスタートとなった。
ただ、ECBが発表した一連の追加緩和策に対し、「市場に失望感を与えた昨年12 月に比べて100点満点の内容」(BNPパリバ証券・日本株チーフストラテジストの丸 山俊氏)との評価が広がると見直し買いが入り、次第に下げ幅を縮小。日経平均は一時2 76円安から切り返し、取引時間中としては4営業日ぶりに1万7000円台を回復する 場面があった。
アジア時間での米原油先物 CLc1 の上昇や113円台半ばまで戻したドル/円
個別銘柄では、鬼怒川ゴム工業 5196.T がストップ高。同社が日本政策投資銀行から のTOB(株式公開買い付け)を受け、非上場となることが分かったとの一部報道が材料 視された。報道を受け、東証は午前8時20分から午前11時40分まで同社株の売買を 一時停止した。
東証1部騰落数は、値上がり1295銘柄に対し、値下がりが533銘柄、変わらず が115銘柄だった。
(杉山容俊)