[ムンバイ 18日 ロイター] - インド準備銀行(RBI、中央銀行)が18日公表した今月4日の金融政策委員会(MPC)議事要旨で、委員2人がインフレの急激な高まりによって利上げの前倒しが必要になると述べていたことが分かった。
中銀は4日開いた緊急会合で、市中銀行向け貸出金利のレポレートを過去最低の4%から40ベーシスポイント(bp)引き上げ、4.40%とした。政策金利の変更は2年ぶりで、利上げは3年9カ月ぶり。
ジャヤント・バルマ委員は「4月以降、インフレリスクは大きさの面でも持続性の面でも、より顕著になっている」と指摘。「100bpを超える利上げを早急に実施する必要があるように思われる」と付け加えた。
また、アシマ・ゴヤル委員は「相応の回復とインフレの急上昇という観点においては、インフレ予測も引き上げられることから、実質金利がマイナスになり過ぎないように利上げの前倒しが必要だ」と述べた。その上で「政府の供給サイドの動きによって、将来の金利上昇や生産の落ち込み、借入コストを抑えることもできる」とした。
マイケル・パトラ副総裁は「地政学的な影響により、われわれはインフレの加速に見舞われている。地政学的危機と報復行動が終わらない限り、インフレも続くだろう」と述べた。