■事業概要
(2)データネットワークサービス
経営理念の「医療や健康分野のICT化を推進し、情報の高度活用を図る」を実現するため、まずデータベースを構築する仕組みを作った。
医療経営支援ツールなどを開発し、病院との関係構築を図った。
2003年になるとDPC制度が導入され、この市場の変革期に現在の事業の柱となる「EVE」を投入したことがメディカル・データ・ビジョン {{|0:}}飛躍のきっかけとなった。
データネットワークサービスは、医療機関向けのシステム販売とメンテナンス収入などになる。
「EVE」では、疾患別・症例別に、出来高請求とDPC請求の差額把握はもちろんのこと、患者数・在院日数・医療資源などの各種指標や詳細情報を把握できる。
「EVE」が真価を発揮するのは、他院比較ができるベンチマーク機能で、自院の強みと弱みがわかることにある。
トップシェアを持つためカバーされている病院数が多く、より精緻なベンチマーク分析が可能となる。
自院の診療傾向を他院と比べ、より客観的に改善点を見つけ、医療の質と経営の質の両立を図ることができる。
大きなシェアを獲得した背景には、地道な営業努力に加え、ユーザ会の組成、勉強会やセミナーの開催などユーザ支援を熱心に行ったことが大きい。
ITシステムの活用は、ともすれば数値の分析のみに終始し、病院経営の課題解決に至らないことが多い。
同社のシステム導入病院は、お互いの診療データを見せ合うことで、自院と他院及びベンチマークとの比較ができ、それぞれの経営改善に役立てることが可能になる。
利用者の自助だけではなく互助の精神が、同社データベースを拡大する原動力になっている。
「EVE」は、2016年6月時点で全国のDPC対象病院の約45%、768の病院が導入しており、圧倒的なトップシェアを誇る。
近年、経営支援システム「Medical Code」の成長が著しい。
導入病院数は、2013年末に100を超え、2016年6月末では193に増加している。
収益性の高い同システムの新規導入に、営業リソースを集中している。
同システムは、原価管理を始めとする病院経営全体に関わる事項を分析できる。
DPCデータや電子レセプトデータなどの標準フォーマットデータを活用して、目に見えない様々な経営課題の解決を支援する。
原価基礎分析はもとより、患者日別原価計算、コメディカル部門採算分析、薬剤処方改善、算定率向上、症例検索、診療報酬改定シミュレーションなどが行える。
「現状把握」から「改善効果確認」までの工程や対策をシナリオ化し、目標→手段→経過を明確にした経営改善を可能にする。
薬剤処方改善では、自院の薬剤銘柄数や後発品(ジェネリック医薬品)採用率など、薬剤の使用状況の把握及び他院と比較(ベンチマーク)することが可能になる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
(2)データネットワークサービス
経営理念の「医療や健康分野のICT化を推進し、情報の高度活用を図る」を実現するため、まずデータベースを構築する仕組みを作った。
医療経営支援ツールなどを開発し、病院との関係構築を図った。
2003年になるとDPC制度が導入され、この市場の変革期に現在の事業の柱となる「EVE」を投入したことがメディカル・データ・ビジョン {{|0:}}飛躍のきっかけとなった。
データネットワークサービスは、医療機関向けのシステム販売とメンテナンス収入などになる。
「EVE」では、疾患別・症例別に、出来高請求とDPC請求の差額把握はもちろんのこと、患者数・在院日数・医療資源などの各種指標や詳細情報を把握できる。
「EVE」が真価を発揮するのは、他院比較ができるベンチマーク機能で、自院の強みと弱みがわかることにある。
トップシェアを持つためカバーされている病院数が多く、より精緻なベンチマーク分析が可能となる。
自院の診療傾向を他院と比べ、より客観的に改善点を見つけ、医療の質と経営の質の両立を図ることができる。
大きなシェアを獲得した背景には、地道な営業努力に加え、ユーザ会の組成、勉強会やセミナーの開催などユーザ支援を熱心に行ったことが大きい。
ITシステムの活用は、ともすれば数値の分析のみに終始し、病院経営の課題解決に至らないことが多い。
同社のシステム導入病院は、お互いの診療データを見せ合うことで、自院と他院及びベンチマークとの比較ができ、それぞれの経営改善に役立てることが可能になる。
利用者の自助だけではなく互助の精神が、同社データベースを拡大する原動力になっている。
「EVE」は、2016年6月時点で全国のDPC対象病院の約45%、768の病院が導入しており、圧倒的なトップシェアを誇る。
近年、経営支援システム「Medical Code」の成長が著しい。
導入病院数は、2013年末に100を超え、2016年6月末では193に増加している。
収益性の高い同システムの新規導入に、営業リソースを集中している。
同システムは、原価管理を始めとする病院経営全体に関わる事項を分析できる。
DPCデータや電子レセプトデータなどの標準フォーマットデータを活用して、目に見えない様々な経営課題の解決を支援する。
原価基礎分析はもとより、患者日別原価計算、コメディカル部門採算分析、薬剤処方改善、算定率向上、症例検索、診療報酬改定シミュレーションなどが行える。
「現状把握」から「改善効果確認」までの工程や対策をシナリオ化し、目標→手段→経過を明確にした経営改善を可能にする。
薬剤処方改善では、自院の薬剤銘柄数や後発品(ジェネリック医薬品)採用率など、薬剤の使用状況の把握及び他院と比較(ベンチマーク)することが可能になる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)