9日発表された4月の米労働市場情勢指数(LMCI)は-0.9に上昇し、市場予想の-1.0を上回った。
3月実績は-2.1だった。
4月の失業率は5.0%で3月と同水準、また非農業部門雇用者数は前月比+16.0万人で市場予想の同比+20.0万人を下回ったが、不完全雇用率は3月の9.8%から4月は9.7%に低下した。
4月のLMCIは4カ月連続でマイナスとなったが、1月の-1.8、2月の-2.6、3月の-2.1と比べて改善している。
昨年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決まったが、11月のLMCIは2.3だった。
市場関係者の間では、4月のLMCIが予想を上回ったことから年内複数回の利上げ実施への期待が広がっている。
5月のLMCIは6月6日に発表されるが、プラスになった場合、6月利上げ観測が再浮上し、FOMCが開かれる6月14-15日にかけて110円を試すのではないか?との見方も浮上している。