[ウェーコ(米テキサス州) 25日 ロイター] - トランプ前米大統領は25日、テキサス州ウェーコで2024年の大統領選出馬表明後初めての大規模集会を開き、不倫相手に口止め料を支払ってもみ消しを図った疑惑を巡るニューヨーク州検察の捜査について、政治的動機に基づいた「魔女狩り」だと改めて批判した。
トランプ氏は集まった数千人に対して、具体的な証拠を示さないまま、バイデン政権は同氏が大統領に返り咲く道を阻む目的で検察の捜査を指揮していると主張。「バイデン政権は政敵に対して司法権を攻撃手段として使っている。これはスターリン時代のロシアのおぞましい政治劇そのものではないか」と息巻いた。
共和党の大統領候補指名争いにおいて、正式に出馬すればトランプ氏の有力なライバルになると目されているフロリダ州のデサンティス知事については「大好きではない。フロリダは何年も前からとてもうまくいっていた。この人物が知事になるずっと前から」と語り、デサンティス氏が知事として評価されているとの見方を否定した。
過激さが増す一方のトランプ氏の言動には、共和党内から懸念の声も広がっている。