■業績動向
1. 業績概要
ブイキューブ (T:3681)の2017年12月期は、2016年12月期に大幅に減益となったことを踏まえ、2018年12月期以降のV字回復に向けて、筋肉質な会社へと体質改善を図ることを最大のテーマとしている。
2017年12月期第2四半期の売上高は、中国での自動車メーカー向け新サービス開始が遅れていること、日本でのクラウド以外のサービスが伸び悩んだことで計画を下回った。
加えて、費用面では、2016年12月期までの同社グループの規模拡大に伴い、製造原価や販管費が高い水準にあるなど、厳しい条件がそろっていた。
しかし、利益率の低い案件が減少し、売上高が小さく利益率の高いクラウド売上高の割合が増加したことや、販管費の削減に取り組んだことで、売上高は計画を下回ったが、利益がほぼ計画どおりとなっており、構造改革の効果が着実に出始めていると思料される。
販売形態別の売上高を見ると、働き方改革の効果もありクラウドが堅調に伸びている。
一方で、オンプレミスは顧客のクラウド志向の強まりもあり伸び悩んでいる。
また、地域別の売上高を見ると、企業向けが好調なWizlearn(シンガポール)は好調である。
一方で中国の新サービスは開始時期が想定より遅れ、2017年12月期末にずれ込んだこともあり、予想を大きく下回っている。
また、同社がKPIとして見ている国内契約ポート数は順調に増加しており、ポート単価についても上昇傾向にある。
2. 財務状況
2017年12月期第2四半期末時点における資産を見ると、流動資産は3,512百万円となり、前期末に比べ332百万円減少した。
これは主に現金及び預金が241百万円及び受取手形及び売掛金が49百万円減少したことによる。
固定資産は6,347百万円となり、前期末に比べ309百万円減少した。
これは主にソフトウェア仮勘定が231百万円減少したことによる。
この結果、総資産は9,860百万円となり、前期末に比べ642百万円減少した。
負債を見ると、流動負債は3,894百万円となり、前期末に比べ551百万円増加した。
これは主に短期借入金が617百万円増加したことによる。
固定負債は2,854百万円となり、前期末に比べ325百万円減少した。
これは主に長期借入金が355百万円減少したことによる。
この結果、負債合計は6,748百万円となり、前期末に比べ225百万円増加した。
また、純資産は3,111百万円となり、前期末と比べ867百万円減少した。
これは主に、利益剰余金の減少837百万円によるものである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)
1. 業績概要
ブイキューブ (T:3681)の2017年12月期は、2016年12月期に大幅に減益となったことを踏まえ、2018年12月期以降のV字回復に向けて、筋肉質な会社へと体質改善を図ることを最大のテーマとしている。
2017年12月期第2四半期の売上高は、中国での自動車メーカー向け新サービス開始が遅れていること、日本でのクラウド以外のサービスが伸び悩んだことで計画を下回った。
加えて、費用面では、2016年12月期までの同社グループの規模拡大に伴い、製造原価や販管費が高い水準にあるなど、厳しい条件がそろっていた。
しかし、利益率の低い案件が減少し、売上高が小さく利益率の高いクラウド売上高の割合が増加したことや、販管費の削減に取り組んだことで、売上高は計画を下回ったが、利益がほぼ計画どおりとなっており、構造改革の効果が着実に出始めていると思料される。
販売形態別の売上高を見ると、働き方改革の効果もありクラウドが堅調に伸びている。
一方で、オンプレミスは顧客のクラウド志向の強まりもあり伸び悩んでいる。
また、地域別の売上高を見ると、企業向けが好調なWizlearn(シンガポール)は好調である。
一方で中国の新サービスは開始時期が想定より遅れ、2017年12月期末にずれ込んだこともあり、予想を大きく下回っている。
また、同社がKPIとして見ている国内契約ポート数は順調に増加しており、ポート単価についても上昇傾向にある。
2. 財務状況
2017年12月期第2四半期末時点における資産を見ると、流動資産は3,512百万円となり、前期末に比べ332百万円減少した。
これは主に現金及び預金が241百万円及び受取手形及び売掛金が49百万円減少したことによる。
固定資産は6,347百万円となり、前期末に比べ309百万円減少した。
これは主にソフトウェア仮勘定が231百万円減少したことによる。
この結果、総資産は9,860百万円となり、前期末に比べ642百万円減少した。
負債を見ると、流動負債は3,894百万円となり、前期末に比べ551百万円増加した。
これは主に短期借入金が617百万円増加したことによる。
固定負債は2,854百万円となり、前期末に比べ325百万円減少した。
これは主に長期借入金が355百万円減少したことによる。
この結果、負債合計は6,748百万円となり、前期末に比べ225百万円増加した。
また、純資産は3,111百万円となり、前期末と比べ867百万円減少した。
これは主に、利益剰余金の減少837百万円によるものである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)