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好業績銘柄は冷静に下値を拾うスタンス

発行済 2018-08-03 08:49
更新済 2018-08-03 09:00
好業績銘柄は冷静に下値を拾うスタンス
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 3日の日本株市場は自律反発が意識されるが、足元のもち合いレンジでのこう着感が強まりそうである。
2日の米国市場では、米中貿易摩擦への警戒感から上値の重さが意識されたが、アップルの決算評価が続いており、FANG銘柄などハイテク株が下支えする格好となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円高の22575円。
円相場は1ドル111円60銭台で推移している。


 引き続きアップルの決算評価の流れが続いており、ハイテク株等には支援材料になりそうである。
ただし、日経平均は25日線を支持線としたもち合いレンジ内での推移であり、決算発表がピークを迎えている中では自律反発の域は脱せないだろう。
昨日の下げの一因となった「トランプ政権が中国からの輸入品2000億ドル相当への関税率引き上げを検討」に関しては、米中間選挙までは駆け引き等が続くとみられ、引き続き一喜一憂する状況が続きそうである。


 日銀は昨日、毎月のオペ運営計画で予定していなかった長期国債の買い入れを通知した。
足元での長期金利上昇に対応した格好だが、これまで通常の買い入れが予定外で実施されたことはなかっただけに、金利上昇を手掛かりとした金融株物色もやや手掛けづらくさせていた。
もっとも、三菱UFJ (T:8306)の決算内容はコンセンサスを上回っており、押し目買い意欲は強いだろう。
引き続き日銀の動きを睨みながらの相場展開といったところか。


 米中貿易摩擦といった外部環境に振らされやすい需給状況の中では、好決算銘柄に対する物色もやや神経質にさせてくる。
決算の反応が限られてくるようだと、次第に模様眺めムードが広がりやすくなりそうである。
それ故にイレギュラー的な価格形成にもなりやすく、好業績銘柄は冷静に下値を拾うスタンスとなりそうである。

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