[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;17196.30;+32.38TOPIX;1404.27;+3.57
[後場の投資戦略]
日経平均は、切り上がりをみせる5日線を支持線とした、底堅さがみられている。
米FOMCでは3月利上げ観測が維持された一方で、日本では追加緩和期待が再燃しており、これが売り込みづらくさせている。
甘利大臣の金銭疑惑問題の説明が行われるが、政治ショックを払拭させるため緩和政策を打ち出すのではとの思惑も働きやすいだろう。
原油相場についても前日にサウジアラビアとロシアが、減産反対の姿勢を軟化させているとも伝えられており、落ち着きが見られる。
そのため、いったんは売り方のポジション調整に伴う買戻しが指数を下支えする可能性があるだろう。
もっとも、明日の日銀会合で緩和を打ち出すようだと、強い上昇をみせる可能性があるが、米国の3月利上げへの対抗策は考えづらく、瞬間的な上昇にとどまろう。
それよりも、先日の欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の「3月に開く次回の理事会で追加金融緩和を検討する」といった時期を指定した発言があれば、現状維持を嫌気しても瞬間で、その後は3月に向けて下がらない相場展開になるだろう。
理想は米国の3月利上げ後の追加緩和であり、今はリップサービスが求められる。
(村瀬智一)
米FOMCでは3月利上げ観測が維持された一方で、日本では追加緩和期待が再燃しており、これが売り込みづらくさせている。
甘利大臣の金銭疑惑問題の説明が行われるが、政治ショックを払拭させるため緩和政策を打ち出すのではとの思惑も働きやすいだろう。
原油相場についても前日にサウジアラビアとロシアが、減産反対の姿勢を軟化させているとも伝えられており、落ち着きが見られる。
そのため、いったんは売り方のポジション調整に伴う買戻しが指数を下支えする可能性があるだろう。
もっとも、明日の日銀会合で緩和を打ち出すようだと、強い上昇をみせる可能性があるが、米国の3月利上げへの対抗策は考えづらく、瞬間的な上昇にとどまろう。
それよりも、先日の欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の「3月に開く次回の理事会で追加金融緩和を検討する」といった時期を指定した発言があれば、現状維持を嫌気しても瞬間で、その後は3月に向けて下がらない相場展開になるだろう。
理想は米国の3月利上げ後の追加緩和であり、今はリップサービスが求められる。
(村瀬智一)