17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、前回同様、800円程度の値幅で利食い強まる
・ドル・円は112円49銭、弱含み、ロシアゲート報道でドル売り再開
・値上がり寄与トップは東エレク (T:8035)、同2位はファーストリテ (T:9983)
■日経平均は続伸、前回同様、800円程度の値幅で利食い強まる
日経平均は続伸。
53.73円高の22404.85円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。
16日の米国市場は、主要企業の決算が好感されたほか、米議会下院で税制改革法案が可決されたことで投資家心理が改善し、終日堅調推移となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比175円高の22585円となるなか、これにサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。
22600円を回復して始まると、前場半ばには一時22757.40円まで上昇し、上げ幅は400円を超える場面もみられた。
しかし、11時辺りから先物主導で急速に失速する格好となり、前引け間際には22400円を下回るなど、荒い値動きとなった。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がり数が拮抗。
セクターではゴム製品、石油石炭、金属、精密が上昇する半面、電力ガス、パルプ紙、海運、情報通信、その他製品がさえない。
指数インパクトの大きいところでは東エレク (T:8035)、ファーストリテ (T:9983)が堅調だったが、ソフトバンクG (T:9984)は買い先行後に下げに転じている。
日経平均は値動きの荒さが目立った。
ただし、前日の一時22000円割れから、本日の高値までで780円を超える上昇となっており、短期筋の利食いも出やすいところであろう。
目先ピークをつけた9日の荒い値動きの場面でも日中値幅が800円を超えていたこともあり、こういった需給変動を交えての相場展開が続きそうである。
とはいえ日経平均は5日線を上回っており、これを支持線として意識されている局面ではここからは売り仕掛けも出難いだろう。
ただし、同線を割り込んでくるようだと、短期的な売り仕掛けからオーバーシュート気味に下げてくる可能性もあるだろう。
週末要因もあり、模様眺めムードが次第に高まってくることも意識しておきたい。
一方で、同線が支持線となるようだと、大引けにかけてのショートカバーが意識されてくる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は112円49銭、弱含み、ロシアゲート報道でドル売り再開
17日午前の東京市場でドル・円は弱含み。
昨年の米大統領選のトランプ陣営への捜査に関する報道が嫌気され、ドル売りが強まった。
ドル・円は、米税制改正法案の下院通過が好感され、一時113円14銭まで上昇。
その後、トランプ陣営への捜査に関する報道が伝わるとドルは下げに転じた。
112円台では国内勢の押し目買いが出たものの、113円台を回復できなかった。
ドルは戻りの鈍いところに米金利の低下でさらに売り圧力が増幅し、前日NY安値の112円75銭を割り込んだことでドル売りは加速。
ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小しており、日本株の反落を警戒した円買いも観測される。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円40銭から113円14銭、ユーロ・円は132円85銭から133円16銭、ユーロ・ドルは1.1765ドルから1.1816ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・井村屋G (T:2209)やオーケストラ (T:6533)がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは東エレク (T:8035)、同2位はファーストリテ (T:9983)
■経済指標・要人発言
・ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁
「2018年までの4回の利上げが妥当な推測」
「今後1-2年の利上げ回数はデータ次第」
・ナビウリナ・ロシア中銀総裁
「今後数年間で主要政策金利を6-7%に引き下げる方針」(通信社)
・麻生財務相
「デフレから脱却しつつあるが、完璧ではない」
☆後場の注目スケジュール☆
特になし
<DM>
・日経平均は続伸、前回同様、800円程度の値幅で利食い強まる
・ドル・円は112円49銭、弱含み、ロシアゲート報道でドル売り再開
・値上がり寄与トップは東エレク (T:8035)、同2位はファーストリテ (T:9983)
■日経平均は続伸、前回同様、800円程度の値幅で利食い強まる
日経平均は続伸。
53.73円高の22404.85円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。
16日の米国市場は、主要企業の決算が好感されたほか、米議会下院で税制改革法案が可決されたことで投資家心理が改善し、終日堅調推移となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比175円高の22585円となるなか、これにサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。
22600円を回復して始まると、前場半ばには一時22757.40円まで上昇し、上げ幅は400円を超える場面もみられた。
しかし、11時辺りから先物主導で急速に失速する格好となり、前引け間際には22400円を下回るなど、荒い値動きとなった。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がり数が拮抗。
セクターではゴム製品、石油石炭、金属、精密が上昇する半面、電力ガス、パルプ紙、海運、情報通信、その他製品がさえない。
指数インパクトの大きいところでは東エレク (T:8035)、ファーストリテ (T:9983)が堅調だったが、ソフトバンクG (T:9984)は買い先行後に下げに転じている。
日経平均は値動きの荒さが目立った。
ただし、前日の一時22000円割れから、本日の高値までで780円を超える上昇となっており、短期筋の利食いも出やすいところであろう。
目先ピークをつけた9日の荒い値動きの場面でも日中値幅が800円を超えていたこともあり、こういった需給変動を交えての相場展開が続きそうである。
とはいえ日経平均は5日線を上回っており、これを支持線として意識されている局面ではここからは売り仕掛けも出難いだろう。
ただし、同線を割り込んでくるようだと、短期的な売り仕掛けからオーバーシュート気味に下げてくる可能性もあるだろう。
週末要因もあり、模様眺めムードが次第に高まってくることも意識しておきたい。
一方で、同線が支持線となるようだと、大引けにかけてのショートカバーが意識されてくる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は112円49銭、弱含み、ロシアゲート報道でドル売り再開
17日午前の東京市場でドル・円は弱含み。
昨年の米大統領選のトランプ陣営への捜査に関する報道が嫌気され、ドル売りが強まった。
ドル・円は、米税制改正法案の下院通過が好感され、一時113円14銭まで上昇。
その後、トランプ陣営への捜査に関する報道が伝わるとドルは下げに転じた。
112円台では国内勢の押し目買いが出たものの、113円台を回復できなかった。
ドルは戻りの鈍いところに米金利の低下でさらに売り圧力が増幅し、前日NY安値の112円75銭を割り込んだことでドル売りは加速。
ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小しており、日本株の反落を警戒した円買いも観測される。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円40銭から113円14銭、ユーロ・円は132円85銭から133円16銭、ユーロ・ドルは1.1765ドルから1.1816ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・井村屋G (T:2209)やオーケストラ (T:6533)がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは東エレク (T:8035)、同2位はファーストリテ (T:9983)
■経済指標・要人発言
・ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁
「2018年までの4回の利上げが妥当な推測」
「今後1-2年の利上げ回数はデータ次第」
・ナビウリナ・ロシア中銀総裁
「今後数年間で主要政策金利を6-7%に引き下げる方針」(通信社)
・麻生財務相
「デフレから脱却しつつあるが、完璧ではない」
☆後場の注目スケジュール☆
特になし
<DM>