[東京 11日 ロイター] - 防衛省は10日、三菱電機がサイバー攻撃を受けた際、防衛関連の情報が流出した可能性があると発表した。
三菱電機は先月、サイバー攻撃を受けた可能性があると発表した際、防衛などに関する機密性の高い情報は流出していないとしていた。
ところが三菱電機は、防衛省への詳細な報告を準備する中で、流出した可能性のある情報に防衛装備庁が18年10月に企業へ貸し出した装備品の研究試作の入札に関する「注意情報」が含まれていることを7日に発見し、防衛省に報告した。
この情報は、研究試作に関する総合評価落札方式の評価基準や性能などの要求事項。研究開発の各段階で性能などを決定する方式を採用しており、性能などの要求事項は今後、変わり得るという。
防衛省は、安全保障上の影響の確認を進める。三菱電機は引き続き調査し、全容が明らかになった段階で改めて開示する方針で「情報の保全措置が徹底できておらず、誠に申し訳ございません」とのコメントを発表した。