欧州株式市場サマリー（20日）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン）<.FTSE>

　終値　　　　　　4443.62（＋54.87）

前営業日終値　　　4388.75（＋26.91）

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クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト）<.DAX>

　終値　　　　　　5030.15（＋51.75）

前営業日終値　　　4978.40（＋21.21）

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ＣＡＣ４０種平均指数（パリ）<.FCHI>

　終値　　　　　　3270.94（＋52.48）

前営業日終値　　　3218.46（＋18.78）

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　＜ロンドン株式市場＞　６営業日続伸し、ＦＴ１００種総合株価指数<.FTSE>は６月

１１日以来の高値で引けた。銀行株のほか、原油・金属価格の一段高を背景に商品（コモ

ディティ）株が値を上げた。

　銀行株が急伸した。米金融サービスＣＩＴグループをめぐり、破たん回避に向

けた計画の一環として、ＣＩＴが債券保有者グループから３０億ドルの融資を受けること

を同社取締役会が承認したとのニュースを受け、センチメントが改善した。

　ＨＳＢＣ、スタンダード・チャータード（スタンチャート）銀行、ロ

イヤル・バンク・オブ・スコットランド（ＲＢＳ）が１．６―３．６％高。

　ロイズ・バンキング・グループは６．７％上昇した。サンデー・タイムズ紙が、

同行の上半期は黒字になる見通しと報じた。

　モルガン・スタンレーが欧州保険株の投資判断を「ニュートラル」から「２％オーバー

ウエイト」に引き上げたことを手掛かりに、保険株に買いが入った。

　アヴィヴァ、リーガル・アンド・ジェネラル、オールド・ミューチュア

ル、プルーデンシャルが２．９―７．６％値上がりした。

　原油価格の上昇にともないエネルギー株も高い。ＢＧグループ、ケアン・エナジ

ー、ＢＰ、ロイヤル・ダッチ・シェルが１―１．７％高となった。

　銅価格が９カ月ぶり高値となるなど、金属価格が上昇したことから鉱山株が買われた。

リオ・ティントは３．７％高。カゼノブが同社の投資判断を「アウトパフォーム」

で再開した。

　たばこ株は下落した。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、インペリアル・

タバコがともに０．４％安となった。

　＜欧州株式市場＞　欧州株式市場は６営業日続伸し、終値ベースで５週間ぶり高値をつ

けた。米景気回復の一段の兆候や、金融サービスＣＩＴグループ救済をめぐるニ

ュースが支援した。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は１０．６３ポイント（１．２２％）

高の８８１．１９。終値としては６月１２日以来の高値。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は３１．４９ポイント（１．２８％）高

の２５００．６９。

　６月米景気先行指数は３カ月連続で上昇し、景気後退が終息に向かっていることを示し

た。市場予想も上回った。　　

　ＣＩＴ救済のニュースがセンチメントを上向かせ、銀行株が上昇。関係筋によると、Ｃ

ＩＴの取締役会は、破たん回避に向けた計画の一環として、ＣＩＴが債券保有者グループ

から３０億ドルの融資を受けることを承認した。関係筋が匿名を条件に明らかにした。

　ＢＮＰパリバ、サンタンデール、クレディ・スイス、ＨＳ

ＢＣ、ロイズ、ウニクレディトは２．１─６．７％高。

　半面、スウェーデンの銀行ＳＥＢは４．４％安。東欧部門の業績不振が響き、

第２・四半期の営業利益が予想を大幅に下回ったことを嫌気した。

　自動車株は軟調。ポルシェは６．１％安、フォルクスワーゲン（ＶＷ）

は５．４％安。

　独紙は関係筋の話として、納税負担が生じた場合、ＶＷによるポルシェ買収をめぐる交

渉が決裂する可能性があると報じた。両社ともにコメントを差し控えている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　［東京　２１日　ロイター］