■業績の動向
1. 2022年3月期の業績概要
クオールホールディングス (TYO:3034)の2022年3月期の連結業績は、売上高で前期比2.7%増の166,199百万円、営業利益で同33.8%増の9,855百万円、経常利益で同36.4%増の10,094百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同63.1%増の5,489百万円と2期ぶりに増収増益に転じた。
売上高はコロナ禍の影響が長引いたこともあり会社計画には若干届かなかったものの、営業利益、経常利益ともにほぼ計画通りの着地となり、売上高に関しては2期ぶり、各利益は4期ぶりに過去最高を更新した。
医療関連事業が減収減益となったが、保険薬局事業の収益増でカバーした格好だ。
販管費が前期比3.1%減少したが、これは賃料の減少と人員の最適配置に取り組んだことで残業代が減少したことが主因となっている。
事業セグメント別の業績を見ると、保険薬局事業は売上高で前期比2.9%増の153,164百万円、営業利益は同23.5%増の11,865百万円となった。
売上高は新規出店・M&Aによる店舗数の増加に加えて、既存店舗における処方箋応需枚数の増加により、処方箋単価の下落を吸収したことが増収要因となった。
また、利益面では増収効果に加えて、GE医薬品調剤体制加算や地域支援体制加算の取り組みを推進したことで処方箋1枚当たりの技術料単価が上昇したこと、自動化機器の活用等で派遣薬剤師のコストを削減できたことなども増益要因となった。
一方、医療関連事業は売上高で前期比2.5%減の13,471百万円、営業利益で同19.4%減の1,190百万円となった。
CSO事業については下期に需要が回復し若干の増収増益となったものの、コロナ禍の影響で薬剤師派遣の需要が低迷したことにより医療系人材紹介派遣事業が減収減益となったほか、医薬品製造販売事業もコロナ禍で原薬の調達が滞り、物流コスト上昇の影響を受けたこともあって減収減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
1. 2022年3月期の業績概要
クオールホールディングス (TYO:3034)の2022年3月期の連結業績は、売上高で前期比2.7%増の166,199百万円、営業利益で同33.8%増の9,855百万円、経常利益で同36.4%増の10,094百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同63.1%増の5,489百万円と2期ぶりに増収増益に転じた。
売上高はコロナ禍の影響が長引いたこともあり会社計画には若干届かなかったものの、営業利益、経常利益ともにほぼ計画通りの着地となり、売上高に関しては2期ぶり、各利益は4期ぶりに過去最高を更新した。
医療関連事業が減収減益となったが、保険薬局事業の収益増でカバーした格好だ。
販管費が前期比3.1%減少したが、これは賃料の減少と人員の最適配置に取り組んだことで残業代が減少したことが主因となっている。
事業セグメント別の業績を見ると、保険薬局事業は売上高で前期比2.9%増の153,164百万円、営業利益は同23.5%増の11,865百万円となった。
売上高は新規出店・M&Aによる店舗数の増加に加えて、既存店舗における処方箋応需枚数の増加により、処方箋単価の下落を吸収したことが増収要因となった。
また、利益面では増収効果に加えて、GE医薬品調剤体制加算や地域支援体制加算の取り組みを推進したことで処方箋1枚当たりの技術料単価が上昇したこと、自動化機器の活用等で派遣薬剤師のコストを削減できたことなども増益要因となった。
一方、医療関連事業は売上高で前期比2.5%減の13,471百万円、営業利益で同19.4%減の1,190百万円となった。
CSO事業については下期に需要が回復し若干の増収増益となったものの、コロナ禍の影響で薬剤師派遣の需要が低迷したことにより医療系人材紹介派遣事業が減収減益となったほか、医薬品製造販売事業もコロナ禍で原薬の調達が滞り、物流コスト上昇の影響を受けたこともあって減収減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)