Florence Tan
[シンガポール 20日 ロイター] - アジア時間の原油先物は約1%上昇。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの紛争が地域に波及し、供給が混乱する可能性があるとの懸念が背景。
0042GMT(日本時間午前9時42分)時点で北海ブレント先物は0.77ドル(0.8%)高の1バレル=93.15ドル。
米WTI先物は20日が期限の11月限が0.99ドル(1.1%)高の90.36ドル、取引がより活発な12月限は0.76ドル高の89.13ドル。
ガザの病院で今週発生した爆発やイスラエル軍の地上侵攻が近いとの見方を背景に中東への紛争拡大が懸念される中、週間では2週連続の上昇となる見通し。
IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は「制御不能な事態になりかねない」と警戒感を示し、イスラエル軍が今週末にもガザに侵攻し緊張が高まる可能性が高く、原油価格へのリスクは上向きだと指摘した。
イスラエルのガラント国防相は19日、ガザとの境界沿いに集結した歩兵部隊に対し、ガザを「内側から」見る日は近いと語った。
シカモア氏はWTIが91.50ドルの抵抗線を突破すれば、9月下旬に付けた95.03ドルに向けて上昇する可能性があると予想した。