■業績予想の増額など機に8月初から急伸、調整はさみ騰勢第2幕
双信電機<6938>(東1)は8月26日、再び一段高となり、取引開始位から1時間になる午前10時にかけて11%高の856円(83円高)まで上げ、約2週間ぶりに2018年以来の高値を更新した。業績予想の増額修正などを契機とした8月初からの上げ相場が第2幕に入ったとみられており、セオリーに従えば「倍返し」の上げに発展して4ケタ(1000円台)相場が見込めるとの予想も出ている。
7月30日に第1四半期決算と業績予想の大幅な増額修正を発表し、株価は翌日から急伸商状となって845円(8月13日)まで4割高の約260円高となった。その後は調整に転じて一時682円(8月20日)まで下げたが、おおむね上げ幅の3分の2押しの水準で下げ止まる形になった。相場のセオリーでは、上げ幅の3分の1の下げや3分の2の下げ、半値押しといった下げは相場に崩れのない健全な調整とされているという。
また、この調整は、ちょうど移動平均に差し掛かる水準で下げ止まったため、2つの要因に支えられて下げ止まったと見ることができ、反騰に向けた土台はかなり堅固になる可能性があるという。
市場関係者の想定によると、直近の上げ相場は、こうして始まった第2幕になるため、波動としては右方上がりの「N」の字型が想定され、調整幅を取り戻してさらに同じ幅の上げに発展する「倍返し」相場がイメージできるようだ。その場合は4ケタ(1000円台)に乗ることになる。なお、相場には「3倍返し」のケースもあるようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)