[ロンドン 14日 ロイター] - 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]は、英政府が次世代(5G)通信網に同社製機器の使用を許可するかどうかについて、根拠に基づく決定を下すと確信していると表明した。
英紙ガーディアンは先に、米政府当局者が13日、英政府に対し、5G通信網の構築でファーウェイの参加を認めるのは「狂気」だと主張したと伝えた。
ジョンソン英首相は14日、ファーウェイを批判する向きは、代わりに使うべき技術も示す必要があると指摘。ただ、国家安全保障や他国との機密情報共有を脅かすような決定は行わないと付け加えた。
英政府は今月、5G通信網の「非中核的」部分でファーウェイ製品の使用を認めるかどうかについて最終決定する見通しだ。
ファーウェイの張建岡・副社長は文書で、「英国民は最良の技術を享受して当然」とするジョンソン氏の見解に強く同意すると表明。「英政府が根拠のない疑惑ではなく、根拠に基づく決定を下すと私たちは確信している」とした。
英議会の2つの委員会はファーウェイによる5G機器供給を禁止する技術的な理由はないとの結論を出し、英情報局保安部(MI5)の長官は今週、ファーウェイ製品の使用を継続した場合に米国との機密情報共有の取り決めが悪影響を受けると「考える理由はない」と述べていると指摘した。