[北京/上海 7日 ロイター] - 中国消費者協会(CCA)は7日、国内のインターネット企業が個人データを乱用し製品やサービスの購入を強要しており、消費者の権利を侵害していると発表した。
特定の企業名は挙げていないが、「消費者はデータアルゴリズムに圧倒され、技術的ないじめの対象になっている」と指摘。企業は消費者の個人データを解析し、その情報に基づいて異なる商品価格を提示するシステムの使用を止めるべきとした。
また、消費者のインターネット利用状況などのデータを精査し、ターゲット広告やプロモーションを送るアルゴリズムは消費者の選択の余地を奪っているとし、このような自動化されたシステムによって提示された製品やサービスの一部には「法律や公序良俗に違反するものもある」と言及。消費者の「価値観や道徳観念がアルゴリズムによって歪められ、プラットフォーム運営者の手中で『遊び道具』になる可能性さえある」とした。