[7日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジーが7日示した第2・四半期(12―2月)の売上高見通しは58億ドル(プラスマイナス2億ドル)で、リフィニティブのIBESデータに基づく市場予想(55億ドル)を上回った。
同時に発表した第1・四半期(9─11月)決算でも、売上高と1株利益が市場予想を上回った。
新型コロナウイルス流行に伴い世界的にリモート勤務が進んでいることで、パソコン向けとデータセンターサーバー向けの半導体の需要が堅調なほか、第5世代移動通信システム(5G)対応スマートフォンの普及も同社の半導体需要を押し上げた。
決算を好感し、引け後の時間外取引でマイクロンの株価は1.4%上昇。
マイクロンはここ1年、半導体の供給過剰による価格低迷に悩まされてきた。
だが、サンジャイ・メロトラ最高経営責任者(CEO)は、世界経済が新型コロナウイルス危機から回復するにつれて2021年には需給が引き締まるとの見方を示した。
9─11月売上高は約12%増の57億7000万ドルで、市場予想の57億3000万ドルを上回った。
特別項目を除いた1株利益は0.78ドル。市場予想の0.71ドルを上回った。
マイクロンは昨年9月、米政府が同社の主要顧客でもある中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への半導体輸出を禁止したことを受け、9─11月売上高への影響を見込んでいた。
だが、12月初めに9─11月売上高見通しを上方修正。7日の決算発表では、「マイクロンのモバイル事業の顧客をファーウェイから他社に予想以上にうまく移行できたことが(9─11月)の売り上げ増加に寄与した」と説明した。