[9日 ロイター] - 米アップルとアマゾン・ドット・コムは、右派が集まるSNS「パーラー」をぞれぞれのストアやウェブサービスから削除した。暴力行為をあおる投稿の拡散を防止する適切な対策が取られなかったためとしている。
アルファベット傘下のグーグルも8日、同アプリを削除した。パーラーはトランプ米大統領の支持者の多くが好んで利用しており、ツイッターから排除された人々の「逃避先」とみられている。トランプ大統領のツイッターアカウントは8日に永久停止された。
アップルは9日の声明で、「パーラー側がこれらの問題を解決するまでアップ・ストアから削除する」と表明した。アップルはこれに先立ち、利用者がパーラーのアプリを使って6日の米連邦議会議事堂占拠事件で連携を取っていたとして、パーラーに24時間以内の改善策提出を求めていた。
アマゾンは、同社が提供するクラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」からパーラーを削除。これにより、パーラーは別のサービス提供者を見つけない限り、事実上オンライン接続できない状態になる。ロイターが確認したパーラー宛てのアマゾン側通知によると、暴力的な内容の増加に効果的な対策を取らなかったことは、AWSの規約に違反するとしている。