[19日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)ビットコインは19日の取引で下落。イスラエルによるイラン領内へのミサイル攻撃報道を受けてリスク回避の売りが加速し、一時6万ドルを割り込んだ。
ビットコインは5.5%超急落し、5万9961ドルを付けた。イーサも同程度の下げ幅となり、節目の3000ドルを割り込んで2895ドルとなった。
関係筋によるとイスラエルがイランを攻撃。イランの国営メディアは19日早朝、イラン軍がドローン(無人機)を破壊したと報じた。
イランのファルス通信は、中部イスファハンの空港で爆発音が聞かれたと報じたが、政府当局者はロイターに、防空システム作動の影響でイランに対するミサイル攻撃はないと語った。
イスラエル軍は報道についてコメントしていない。
これらの詳細が明らかになる0600GMT(日本時間午後3時)までに、攻撃の一報で急伸した原油、金、債券などは高値から後退した。[MKTS/GLOB]
シンガポール銀行の通貨ストラテジスト、モー・シオン・シム氏は「市場は現時点で安全への逃避モードのようだ。何かが起こったと分かったが、報復の度合いを理解する必要がある」と述べた。
ビットコインは6万2300ドルと持ち直したが、この日はなお2%下落している。イーサも3000ドル台に戻した。