[ブリュッセル 1日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のマルムストロム委員(通商担当)は1日、航空機への補助金を巡り米国がEU製品に対する関税措置を導入した場合、EUはあらゆる対応を検討すると述べた。
米国とEUは欧州航空機大手エアバス (PA:AIR)と米ボーイング (N:BA)に対する補助金について互いに不当と主張し相互に関税措置を準備。関係筋の話で世界貿易機関(WTO)が米国に年間約75億ドル相当の欧州製品に報復関税をかけることを認めたことがこれまでに分かっている。
マルムストロム委員は記者会見で「米国が実際に関税措置を導入するまでEUは協議を通した解決策を追求する」としながらも、「EUはあらゆる対策を検討している」と述べた。ただ具体的にどのような可能性があるかについては明らかにしなかった。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191001T211354+0000